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日印国交樹立70周年、インド独立75周年記念事業の「石見神楽公演」と「ゴンド・アート展」が9月19日(月・祝)より開催のお知らせ

ディスカバー インディア クラブ DICからご案内を頂きました!皆様、ぜひお友だちもお誘いあわせの上、ご参加ください!

https://www.facebook.com/DiscoverIndiaClub/

インド大使館とDICが主催する、日印国交樹立70周年、インド独立75周年記念事業の「石見神楽公演」と「ゴンド・アート展」が9月19日(月・祝)より開催されます。

石見神楽公演が行われる9月19日のみ、入館のための事前予約が必要となっております。

詳しいご案内は下記説明文をご参照ください。                  

日印国交樹立70周年・インド独立75周年記念『石見神楽公演&ゴンド・アート展』

【石見神楽公演】9月19日(月・祝)13:30~16:00 【ゴンド・アート展】9月19日(月・祝)~9月24日(土)10:00~17:00 @インド大使館 ヴィヴェーカナンダ文化センター(VCC)(地下鉄・九段下駅 出口2)

全て無料ですが、来館予約・入館方法・その他詳細は以下をご参照ください。 9月19日は早めにご来館頂くと、ゴンド・アート展、石見神楽公演、マディヤ・プラデーシュ州観光セミナーすべてにご参加できます❣

【石見神楽公演】@インド大使館 VCC 講堂

9月19日(月・祝)13:00開場・13:30開演・16:00終演 演目:《八幡》《恵比須》《大蛇》

★石見神楽とは、文化庁が2019年に日本文化遺産に認定した、島根県西部・石見地方で伝承されている神楽。表情に富んだお面、豪華絢爛な刺繍の衣装、アップテンポなリズムと激しい舞が特徴。出演は首都圏在住の石見神楽経験者が2011年6月に設立した石見神楽東京社中のみなさん。

★観覧申込み・無料:9月16日までに氏名(フリガナ)・国籍・連絡先を添えてevent@discoverindiaclub.org 宛にお申込みください。

こちらの申込みで同時開催中のゴンド・アート展も鑑賞できます。 座席数に達した場合は、申込受付停止となります。受付終了の際はFacebook等でご案内します。

【もっと知りたい石見神楽】https://iwamikagura.jp/

【ゴンド・アート展】@インド大使館 VCC B1ギャラリー 9月19日(月・祝)~9月24日(土)10:00開館 17:00閉館

★インド中央部マディヤ・プラデーシュ州に住む先住民族パルダーン・ゴンド族のポップでモダンな魅力を併せ持つ民族画の展覧会です。世界で活躍するゴンド画家たちの作品20数点を一堂に集め、作品の背景にあるストーリーや自然観、創作風景やインタビューなどを織り交ぜてご紹介します。初日は13:15から開会式が、16:00からゴンド族ゆかりのマディヤ・プラデーシュ州を紹介するセミナーもあります。 《開会式》サンジェイ クマール ヴァルマ駐日インド大使閣下・同夫人ご臨席 9月19日(月・祝)13:15 @インド大使館 VCC 1Fフォイエ 《関連セミナー》「マディヤ・プラデーシュ州観光の魅力」 9月19日(月・祝)16:00 @インド大使館 VCC B1 多機能室

★観覧申込み・無料、入館時に写真入り身分証明証をご提示ください

★9月19日(月)の来館者のみ、申込みが必要です。9月16日までに氏名(フリガナ)・国籍・連絡先を添えてotoiawase@discoverindiaclub.org. 宛にお申込みください。こちらの申込みでは、同時開催中の石見神楽公演は鑑賞できません。

【もっと知りたいゴンド・アート】https://gondart-india.com/

〈主催〉インド大使館 ディスカバーインディアクラブ 〈共催〉石見神楽東京社中 Touch the Gond 〈後援〉(公財)日印協会 〈石見神楽2022インド大使館公演協力会〉 (特非)世界芸術文化振興協会 アクセルオー(株) (株)NDR  山陰インド協会 (一社)日本サルボダヤ公友会 梶正彦 長浜浩子 〈ゴンド・アート展協力〉(一社)Indian Tour Operator Comm

シャヒーンの会第7回オンラインセミナー 2022年7月31日(日)15:00~申込受付中 !

セミナータイトル:「制作活動を通じて発見したベンガル地方・ベンガル語の魅力」


日時:2022年7 月31日(日)15:00~16:15まで(多少の延長有)
※ 同日 14:30よりプレイベント有。(本編開始前にベンガル地方にまつわるフラッシュ動画と音楽を流します)

講師:佐々木美佳さん(映画監督、文筆家)

主催:シャヒーンの会 

参加費:無料

★申込方法:※申込締切:7 月31日(日)12時(正午)まで
申し込みフォーム(下記の申込専用フォームリンクより申込み)
https://forms.gle/mCfR9mPTFzP4QC5u6

事前申込者は収録映像視聴可!

当日ライブ参加者のみ佐々木さんの著書、ノンフィクション・エッセイ 『タゴール・ソングス』プレゼント応募ができます♪

★注目★今回は、事前に参加お申込みいただいた方々限定で、アーカイブ収録動画を期間限定でご覧いただけるようにいたします。ライブ参加が出来るか未定、あるいは既に当日ライブ参加が難しいことが決定している方もぜひまずはお申し込みください。
※Zoomのアクセス情報はお申し込み後、早期申し込みは前日までに、当日申し込みは開始時間前までにお知らせします。

講師 プロフィール: 佐々木美佳さん 1993年、福井県生まれ。東京外国語大学ヒンディー語専攻卒。在学中にベンガル語を学び、タゴールの歌に魅せられてベンガル文学を専攻していたが、卒論とは別に在学中に映像制作を学び始め、ドキュメンタリー映画「タゴール・ソングス」の制作をスタート。ドキュメンタリー映画「タゴール・ソングス」(2020) ( http://tagore-songs.com/ 2022年1月にはダッカ国際映画祭で上映) が初の監督作品。2022年2月下旬、 ノンフィクション・エッセイ 『タゴール・ソングス』を出版  ( https://3rinsha.co.jp/book/tagore/ )。 佐々木美佳さんの制作映画作品、著書や最新情報やこれまでの活動のご様子は下記でご確認いただけます。


佐々木さんの Instagram: https://www.instagram.com/sonarpakhi_43/佐々木さんのウェブサイト: https://sonapakhi.portfoliobox.net/「ショナル・パキ」は映画監督・文筆家の佐々木美佳さんの制作プロダクションです。

※シャヒーンの会のオンラインセミナーは、テレビを観るように気軽楽しんでいただける、講師とシャヒーンの会主宰者との対談形式のセミナーです。顔出し、発言無しでも気楽に参加いただけます。楽しみながらも、何かしらそれぞれに必ず学びをお持ち帰りいただけるセミナーをめざしています。

主催:シャヒーンの会 

https://www.facebook.com/shaheenjapan
https://shaheen.jp/

シャヒーンの会第6回オンラインセミナー 2022年4月24日 (日)15:00~申込受付中

『インド・カッチのブロックプリント工房と職人さんたち&コロナ後の渡印で見たこと、感じたこと(仮)』
日時:2022年4月24日(日)15:00~16:15まで(多少の延長有)
※ 同日 14:30よりプレイベント有。(本編開始前に向井さんの作品と制作途中の画像フラッシュ動画を上映)

講師:向井詩織(むかい しおり)さん ブロックプリンター

主催:シャヒーンの会 参加費:無料

★申込方法:※申込締切:4月24日(日)12時(正午)まで
申し込みフォーム(下記の申込専用フォームリンクより申込み)
https://forms.gle/2XkdvSpCgf3npgmN7
※Zoomのアクセス情報はお申し込み後、早期申し込みは前日までに、当日申し込みは開始時間前までにお知らせします。

講師プロフィール:   武蔵野美術大学卒。インド、カッチ地⽅アジュラクプールの伝統的木版プリント*の工房「Sufiyan Ismail Khatri」で、初の外国⼈プリンターとして活動、日本国内で作品展示イベント開催。
*緻密な模様が施された手彫りの木版で、スタンプのように染料を布にプリントする染色技法
向井さんは2月23日から渡印されており、4月初旬までインド・カッチの工房「Sufiyan Ismail Khatri」にご滞在予定です。向井さんご自身のブロックプリントの作品やご活動、最新の現地の様子をシャヒーンの会で語っていただきます。

向井さんのブロックプリントの作品、最新情報やこれまでの活動のご様子は下記でご確認いただけます。
向井さんの Instagram: https://www.instagram.com/shiorimukaitextile/?hl=ja
向井さんのウェブサイト: https://shiorimukaitextile.com/

受賞歴:武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞、第74回堺市展 教育委員会教育長賞、第2回全国大学選抜染色作品展 優秀賞 

主催:シャヒーンの会 

https://www.facebook.com/shaheenjapan
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【インド Talk Relay参加レポート】5/23(土) 金田彩花(かねだ・あやか)氏 「インド映画撮影クルー奮闘記~エンターテインメントでつながる日本とインド~」

先日、Shaheenのこのサイトで、ヒンディー映画『ラングーン』の日本人俳優のキャスティングやコーディネーションを担当された、インド在住の金田彩花(かねだ・あやか)さんのことをご紹介しましたが、先日、金田彩花さんご出演のZOOMライブイベントに参加しましたのでここにレポートいたしますね!

このイベントは、5月12日に急遽、発表されたイベントで、私はTwitterからの情報で知って早速申し込みました。インド絡みの新企画、せっかくだから全部参加しちゃおう!と実は、私はこのシリーズ6回、すべて参加しました!!!

http://all-about-africa.com/talk-relay-india/  http://all-about-africa.com/talk-relay-india/#Talk_Relay

「インドTalk Relay 僕の私の愛しいインド~偏愛~」

<講師とテーマ>
★5/16(土)21:00~22:30
アンジャリ/八尋美樹(やひろ・みき)氏
「インドの楽しい歩きかた – 変わりゆくインド・変わらないインド・まだまだ知らない魅惑のインド」
★5/17(日)21:00~22:30
三井昌志(みつい・まさし)氏
「バイクで旅する「渋イケメンの国」インド – 写真と動画で振り返る7度目のインド一周」
★5/23(土)21:00~22:30
金田彩花(かねだ・あやか)氏
「インド映画撮影クルー奮闘記~エンターテインメントでつながる日本とインド~」
★5/24(日)21:00~22:30
横沢由佳(よこざわ・ゆか)氏
「旅して恋してジャングル暮らし」
★5/30(土)21:00~22:30
松岡宏大(まつおかこうだい)氏
「インド民藝の世界」『持ち帰りたいインド(誠文堂新光社)』などを手がける編集者/写真家による「モノ」から見えるインドの歴史。本物の骨董品登場!
★5/31(日)21:00~22:30
マサラワーラー 鹿島信治(かしま・しんじ)氏/ 武田尋善(たけだひろよし)氏
「おしゃべりクッキング - 今夜のインド飲みはこれつくろう」

この講師の皆さまの中で、私が今回参加報告として紹介するのは!5月23日(土)の講師、金田彩花(かねだ・あやか)さん( インド現地採用&インド映画コーディネーター)のTalkです!(ここから先は、勝手ながら彩花さんと書かせていただきます♪)

私、Shaheenは、ヒンディー語のいわゆるボリウッド映画の大ファンで、1990年代半ばくらいから、ずっとボリウッド映画を見続け、数多く鑑賞してきているので、撮影現場のお話が聴けるということで、とても楽しみにしていました!

金田彩花さんプロフィール】 現在デリー在住で、インド在住歴4年。日系のイベント制作会社で現地採用として働きながら、それとは別に、フリーランスとしてインド映画への日本人俳優のキャスティングやコーディネーションの仕事を請け負う。たまにイベントのMCやナレーター(1例)も務めているとのこと。インドと日本をもっとエンターテインメント分野で繋げていくことをミッションに日々奮闘中。
ボリウッド映画「Rangoon」(imdb)(Netflix視聴ページ)やAmazon PrimeシリーズKabir Khan監督 (←バジュランギ―おじさんと、小さな迷子 の監督)の作品「The Forgotten Army」(Amazon Prime Video)の日本人のキャスティング&現地コーディネートを行う★

公式ブログ:https://ayakanei3.com Twitter: KanedaAyaka

【彩花さんのRelay Talkのご紹介】

まずは、彩花さんの『自己紹介】から。インドへの出会いと、インドの映画の仕事に就くことができるようになるまでのお話。(※彩花さんの公式ブログにもプロフィールが詳しく載っていますので上述の彩花さんの公式ブログの自己紹介ページもどうぞご参照くださいね。)

インドとの出会いについては、就職活動後の11年前の2009年。社会人として働き始める前にバックパッカーとして旅した時に東南アジアとと共にインドをインドを訪れたのが最初だったとのこと。その時は『なんか変な国』『掴みどころがないな』『よくわからないからもっと知りたいのでまた来たいなと思った』という印象だったそうです。行ってすぐにすごく好きっていう感じになった訳ではなかったそうです。私としては、彩花さんは行ってすぐもう住みたいって思われたと想像していたので意外でした!

彩花さんの社会人としての最初のお仕事は、NHKワールドの下請けの番組制作会社のADとして働いていたとのこと。番組制作会社にしては、休暇を取りやすい環境にあったので、夏休みを利用してインドにまた行ってみたそうです。しかし、『やっぱり変な国』『よくわからない国』という印象だったそうです。

しかし、ADの仕事を辞められてからは、裏方でなく、表に出たいと思って、女優をめざしたり、女優の世界は厳しくてなかなか売れないので、お笑い芸人をしたりといったことをされていたというユニークなご経歴。そして、彩花さんは売れるために模索する中でなぜか「インドキャラ」で売り出す決心をすることに!今回のトークリレーの司会のAnjaliさんもおっしゃってましたが、目の付け所が、ニッチですね~。その頃、ボリウッドダンスを習ったり、ナマステインディアに出演したり、日本語字幕でのボリウッド映画を観だしたりしてどんどんとインドにハマりだしたとか。

そして、さらに、インドの発信者としてさらにインドをもっとよく知るために2度、3度とインドに行かれたそうです。その中で、インドにてインド人やインド在住の方など色々な方に出会われる中で、新しい価値観が彩花さんの中に生まれ、「インドに住む&働くのもいいかも」という発想が生まれたとか!

その頃、女優になることに行き詰ってもいて、日本に住んでいると一度決めたことはやり遂げないといけないというところがあるけれど、インドだと5分前に決めたことを簡単に変えたり、皆、人間らしくて楽しそうにインド人は暮らしているのがいいな~と思い、自分もインドに住めば、もっと生きやすくなるかな~と思ったとのこと。

Shaheenは、パキスタンやインドが好きでも、なかなか現地で住んだり働こうというところもまでの決断力や行動力がなかったので、若い世代の彩花さんの、この発想と決断力・行動力が本当にすばらしいと思いました。今回私のこのサイトで彩花さんのTalkを最初に紹介しようと思ったのも、Shaheenがボリウッド映画好きということだけでなく、そういう決断力と行動力が素敵だなと思ったからでもあります!

まずはインターンシップからインド暮らしを開始されて、インターンシップにてインドに半年住んで働いたおられたときに、早速、彩花さんとボリウッド映画とのご縁が!!!ラッキーですね。偶然にも、いっしょに住んでいた、今や彩花さんの大親友である当時住まいをシェアしていた日本人女性が働いている会社に、ボリウッド映画の案件が来たんだそうです。その案件と言うのが、ヒンディー語/ボリウッド映画の「ラングーン」(カンガナー・ラーナーウト、シャーヒド・カプール、サイフ・アリ・カーン出演)の日本人のスタントマンを日本から連れてきてキャスティングしてインド映画に出演してもらうためのコーディネーションをするお仕事。その親友の女性の方は他のお仕事で忙しく対応できないとのことで、彩花さんが代わって対応するチャンスが回ってきたのです。この親友の方の後押しもあり、代わって彩花さんは、翌日その案件を持っているインド人社長のところに会いに行って、かつてのADの経験やらを売り込んで『テレビでも働いていたし、私しか適任者はいませんよ~』と、強くやりたい気持ちをアピールしてこのコーディネーションのこのお仕事ゲット!

この経験が大きなきっかけとなり、彩花さんは、『正式にインドに住もう!』『こういう仕事をもっとできるように活動しよう』と思い、インドに住むことにしたとのこと!!!

そのロケ撮影の経験を通して、インド人のADやキャスティングディレクターと仲良くなって、電話番号やメールなど交換したことで、彩花さんの連絡先が個人情報保護などそっちのけで、皆に渡るようになり、ボリウッド映画、インドの作品での日本人キャスティングが必要な時に、彩花さんにインド人から結構、声がかかるようになったそうです。

私が彩花さんのことを知るようになったのも、Twitterでしばしばインド映画での日本人のキャスティングに関わる募集についてTweetしておられたからなのですよ!

しかし、ご苦労もあって、なかなか要望に合うキャストがみつからなかったりもするそうです。そういうこともあったけれど、その後には、Amazon PrimeシリーズKabir Khan監督(←バジュランギ―おじさんと、小さな迷子 の監督) 作品「The Forgotten Army」で、の日本人俳優、北野恒安さんのキャスティングとコーディネーションを担当するという経験もされました。

次はインド映画の基礎知識のお話でした(インドにはヒンディー語、タミル語、テルグ語など言語ごとに映画が作られそれぞれの映画界があることんなども含めて)。彩花さんのお話のここでのポイントは、『インド映画はすごい!!!』ということ。様々な統計資料を使ったり、インド人が世界でも人気というエピソードなどを通して、それを皆さんに伝えられました。

そして、そのお話の後に、長年のボリウッド映画のファンとして、現場の生の体験談を聴けるという意味で、Shaheenが一番楽しみにしていた、『インド映画のオーディション』『インド映画の撮影現場』のお話が聴けました。

インド映画のオーディション』については、まずは、彩花さんのところに、キャスティングディレクターやADから連絡が届き、撮影予定映画の概要、日本人のキャストとして求める性別、役柄の情報が入ると、まずは条件に合いそうな人探しをするそうで。良さそうなキャストについてプロダクションに送るのは、次のようなものだそうです。1.プロフィール写真(バストアップと全身写真)2.自己紹介(セルフテスト)動画。3.作品のスクリプトの一部を実際に読んだビデオ

そして、それらを観た監督やプロダクションが気に入ると決定となるとのこと。そして、希望に合うキャストが決まればギャラやスケジュールなどの詳細を決め、必ず詳細な条件を書いた契約書を作成して、契約を結ぶそうです。後々のトラブルや後々の不利な変更を避けるためにもこの契約書締結と、さらには前金も必須だそうです。

「The Forgotten Army」の日本人キャスティングの際は、実在した「マレーの虎」の異名で知られる日本の陸軍軍人で最終階級は陸軍大将『山下奉文(やましたともゆき)』

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: YamashitaTomoyuki.jpg

(その他:参考1参考2参考3・・・Shaheenはよく知らなかったので、その他も調べました。)に似た日本人を探してほしいという要望があったそうです。そして、元々の彩花さんのキャリアを生かして彩花さんが日本でお世話になっていた演出家さんの伝手を辿って見つけ出したのが北野恒安(きたのつねやす)さん。

しかしながら、この北野さんのような例は稀で、日本人のインド映画への需要自体はそれほどはないそうです。日本人キャスティングの需要があるとすれば、実話に基づく話や、他にはドキュメンタリー映画での需要はあり、英語が出来て、(急な要請に答えられる点で)インドに住んでる日本人にはチャンスがあるそうですよ。(Shaheen注:『The Forgotten Army』のストーリー(Amazon Prime Videoのリンク):スリンダー・ソディと彼が率いる勇敢な舞台を描いた壮大な物語。スリンダー・ソディをはじめとして、インド国民軍の男女の兵士たちは、インド独立のため果敢に他アt買った。第二次世界大戦中、シンガポールの戦いで英国軍は日本軍に敗れた。それをきっかけにインド国民軍が誕生に、後にカリスマ的指導者であるスバス・チャンドラ・ボースに率いられる。)

さらには、『インド映画の撮影現場』のお話が聴けました。ボリウッド映画のRangoon(2017)(日本語字幕で観れるNetflixのRangoonのリンクはこちら)は、イギリスの植民地だった第二次世界大戦の時代のインドを舞台に、インド人としてイギリス人として戦わなければならない状況の中で、(日本軍の支援によって設けられ、日本軍と同盟を組んで活動した)インド国民軍(INA=イギリスの植民地支配から独立するため、秘密裏に結成されたインド解放を目指す軍)をテーマとして扱った映画であると紹介がありました。続けて、予告編のLong Versionに戦闘シーンに日本人がたくさん出演している様子が流されました。(Shaheen追記:映画Rangoonのストーリー 第二次世界大戦中のビルマ国境。慰問で戦地を訪れた人気女優。彼女を愛する妻子ある映画製作者。護衛を任された兵士。戦場を舞台にする3人の運命が複雑に絡み合う。)

予告編のShort Version(Shaheenはネット上で、この時紹介されたShort Versionリンクは見つけられませんでした)で、日本人の俳優さんとスタントマンの方が出演して日本語を使っているシーンがありますが、他のボリウッド映画と比較しても類を見ないくらいたくさん日本語が使われている映画ではないかとのこと。リアリティーを追求した監督のこだわりをここにも、垣間見ることができました。

インパール作戦の時代を扱っており、撮影現場は、リアリティを出すためにジャングルが多かったそうです。元々はミャンマーで撮影をしたかったけれども許可が下りず、インドの東の方にあるアルナーチャル・プラデーシュ州で撮影されたそうです。(Shaheen注※インド北東部に位置するアルナチャール・プラデーシュ州は、ブータン、中国、、ミャンマーと国境を接しており、90年代までは外国人には解放されていなかった。今でも30以上(細分化すると100近く)の少数民族が生活を営んでいる。入域許可を取得しないと入ることはできない。)

「ボリウッド映画の撮影だから!」とごり押しをして、頼み込んで入国許可書を取ったそうです。撮影現場まで行くのはとても大変で、日本からのスタントマンの方々は日本からは成田からデリー空港まで飛行機で移動した後、さらに飛行機でアッサムに3時間くらい+車で2時間+筏のようなあるいはゴムボートのような船で1.5時間+車と、途中ガードレールもない、また、谷底に落ちるかもしれないような危険な道を通りながら、彩花さんは日本人のキャストやスタントマンが不安にならないように時に、心遣をしつつアテンドしで、ロケ地までたどりついたという、実際に現地に行った人でしかお聴きできないようなお話が聴け、ボリウッドだけでなく映画全般が中学生のころからずっと大好きな私としてはとても興味深かったです。

現地ロケの撮影現場にはトイレもなく、カンガナー・ラーナーウトのようなボリウッドの大女優でさえもそのどこでもトイレと言った状況に対応していたそうです。

ジャングルでの撮影だったのに、ボリウッドの撮影では、撮影クルーはなんと!総勢300名ほども。また、インド社会では仕事の役割が細分化していますが、インドの映画の撮影においてもそれは同様に反映されていて、撮影クルーにおいても役割/仕事が細分化されているのが印象的だったそうです。メインのインド人のクルー、例えば監督、カメラマン、アクションダイレクター、CG担当などのほか、ヒンディー語ペラペラのイギリス人のメイクさん、イギリス人役のポーランドのスタントマン、日本人の8人のスタントマンとそのコーディネートをした日本人の彩花さんといったように、クルーは細分化した役割且つインターナショナルなメンバーで構成されていたそうです。さらには撮影のスタッフの食事を支える、シェフの他、特に日本ではADがやるような雑用をしたりする『スポットダダ(スポットボーイ)』には、インドらしさを感じたそうです。スタントマンは日本人の他にも、日本人に顔が似ていることから現地アルナーチャル・プラデーシュ州の地元の人達をスタントマンのエクストラとして動員。

撮影ロケ現場ではVanity Bus(ヴァニティバスという)豪華なバスが控室となっており、ベッド、テレビ、冷蔵庫、シャワー、トイレなどがホテルのように装備されていたそうです。

「The Forgotten Army」の撮影は、有名なYash Raj Filmsのスタジオ(ムンバイの空港の近くにあり、Yash Raj Filmスタジオには、撮影関係者以外、通常は一般の人が入ることができない)を使用したが、その控室はとても高級感ある豪華な設備だったとのことで、彩花さんが撮られた写真を見せていただきました。

次には、撮影時のお食事のお話がありました。やはりカレーでしたが、日本人のスタントマンの方々にとっては、インド人テイストで辛すぎるということで、食事の面では馴染めないことがあったようです。ボリウッドの撮影現場では、ベジ、ノンベジの両方が準備されていたとのこと。Yash Raj Filmsのロゴ入りの食器や、ナプキンなどヒンディー映画ファンにはうらやまし過ぎる、お写真の紹介もありましたよ。

また、ヒンディー語のせりふは、台本にはデーヴァナーガリー文字ではなくアルファベット表記だというお話もありました。

インドと日本の映画業界の違いとして彩花さんが感じられたのは、かつての日本の映画界のように、俳優・女優が強いという、スター文化が根強く残っているということ。私など、人間が古いというのもあり、日本でもまだ俳優・女優が強いスター文化があるのかな?!と思っていたのですが、日本で女優をめざしていた彩花さんがそうおっしゃっているので、日本ではもはや昔とは違うのですね。

インドの撮影現場の技術においては、2016年の撮影当時、日本でひと昔前に戦闘シーンで使っていたようなタイヤを焼いて黒煙を出す手法を使っている一方で、最先端の大きなドローンをその横で使っているという新旧まじりあったインドの文化(変わりゆくインドと変わらないインド)の一端を垣間見た思いがしたそうです。

その他インドらしいエピソードとして、日本人スタントマンたちの体形のサイズを事前に送っていたのに、実際にはその場にミシンで裁縫するおじさんたちが数名居てその場で採寸してその場で軍服衣装を作ったエピソード事前にプロフィール写真や動画を送っていたのに、インド人のキャスティングディレクターが、北野恒安さんの風貌について、きちんと確認していなかったためにその場で慌てて、現地のメイクさんなどがそれに対して対応しなければいけなかったあるエピソード(敢えてここでは詳しく書きませんが、それでもなんとかしてしまうインド人スタッフと我慢強い北野さんに感服しました)といった、他ではなかなか聞けない撮影現場におられたからこそわかる、面白いインドのエピソードも聴けました。

インド人の考える日本人イメージについてのエピソードでは、映画『Rangoon』の中の、あるシーンのセリフの中に出てくる「日本人兵士のヒロミチの家でお母さんが用意して待っててくれている」食べ物について、日本人としては普通予想もつかないような突拍子もない物が『日本人のソウルフード』として、インドの女性ADさんから出てきた話は笑えました。日本や日本人のことはインドでは一般的にはあまりよく理解されていないってことをここでも垣間見ました。登場人物の日本人兵士、ヒロミチ役の日本人俳優、川口 覚さんや彩花さんが、日本人の代表として考え、機転を利かせて、ストーリーのヒロミチの設定上も、日本人としても、違和感ない食べ物に変えて、その場で修正していただけたことは日本人として、感謝したいと思いましたよ。どのようなセリフだったかというのは、ぜひ、Netflixの映画「Rangoon」(日本語字幕付き)で詳しくご覧ください。

その場にいたキャストやスタッフしかわからない貴重エピソードとご苦労されたお話が聴けました。

そして最後のまとめとして、彩花さんがめざしたいこととして、「エンターテイメントがつなぐ日本とインド」ということで、インドは日本のことをまだ知らないし、日本はインドの事をほどんど知らない中、「インドと日本がエンタメ分野で繋がっていければもっとお互いの理解が深まる」というお話をされました。今後、エンタメ分野で日本とインドの橋渡しをする役割に携わっていきたいという、彩花さんの熱い想いが伝わりました。

また、インド映画を観ることで、インドの知らなかった部分ついてが見え、学ぶことができるので、ぜひインド映画を観てほしいということでお話を締められました。

【彩花さんのTalkへのShaheenの感想】

まずは、この感想を書くにあたっての、私、Shaheenのボリウッド映画に関する背景と経験についてご紹介します。私は、1990年半ばにパキスタンでShah Rukh Khanを知り(パキスタンでもShah Rukh Khanは大人気です)、Shah Rukh Khanにファンになったことから、今に至るまで、インド・ヒンディー語の映画/ボリウッド映画の大ファンで、その頃から今まで長年、数多くのヒンディー語の映画/ボリウッド映画を観続けています。実は、20年ほど前にボリウッドスターのステージショウの世界ツアー、Shah Rukh Khan率いるチーム(他にJuhi Chawla、Sushmita Sen、 Sanjay Dutt、Namrata Shirodkar、Johnny Leverなど)による、”Wanted Live”動画1動画2動画3動画4)のチケットを個人的に買って観に行った際、アメリカのダラス、ロスやマレーシアのペナンで、Shaheenは何もコネはなかったのにも関わらず、奇跡的にShah Rukh KhanやJuhi Chawlanに空港や楽屋にて直にパーソナルな形で会ってお話しさせていただく機会があったり(かつてShaheenのホームページにいきさつをアップしていました)、その他、映画祭や取材的な形で何人かのボリウッド映画スターや監督やディレクターなど映画人にお会いする機会はあったりもしました。しかしながら、ロケやスタジオでのボリウッド映画の撮影を直に観たことはないのです。かつて、日本の大企業のインド駐在員の奥様グループがMumbai Film Cityを、企業絡みのコネか何かでで何度か訪れられていたのは知っています(その駐在員の奥様とShaheenは知り合いだったので、Shah Rukh KhanにShaheenからのファンレターをその方経由で直接渡していただきました)。

今回の彩花さんのように、日本人が、映画撮影隊のスタッフの一員として、ロケ地やスタジオに同行してボリウッド映画作りに携わられているというのは、他にもあるのかもしれませんが、非常にレアなケースだと思います(ダンサーとしてボリウッド映画に出演していらした方はかつていらっしゃったと思います)。

今回の彩花さんのTalkにおいて、日本人としてボリウッドの映画作りに関わる日本人キャスティング・コーディネーターというスタッフの一員と言う立場で、貴重なキャスティングや契約の話、ロケ現場のお話がお聴き出来て、長年のボリウッド映画ファンであるShaheenとしても、ワクワクしてとっても気分が上がりました!!!彩花さん、ご経験をシェアしていただきありがとうございます。

最後のまとめでお話しされていた『「エンターテイメントがつなぐ日本とインド」ということで、インドは日本のことをまだ知らないし、日本はインドの事をほどんど知らない中、「インドと日本がエンタメ分野で繋がっていければもっとお互いの理解が深まる」というお話を彩花さんがされていましたが、『今後、エンタメ分野で日本とインドの橋渡しをする役割となる仕事に携わっていきたい』という彩花さんの決意と行動力、本当に素晴らしいと思いました。彩花さんのように、若い世代の人達が、次々とインドに出て行って、現地に住んで、仕事も得て、さまざまな形で、インドと日本の橋渡し的な役割で活躍される姿はとても逞しく思います。彩花さんの活動をShaheenも今後、陰ながら心から応援していきたいと思います。

ぜひまた、今後のインドの映画界での経験も、日本に居る私たちにシェアしてくださると嬉しいです。

今回のTalk Relayで、彩花さんの貴重なお話を聴く機会を作ってくださったMasayaさんや、Anjaliさん、関係者の皆様にも感謝いたします!

※なお、この参加報告記事をShaheenが書くにあたっては、彩花さんご本人に許可をいただいております。

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1)Shaheen注:ZOOM Talk Live中にチャット欄で、ある参加者の方が、違和感ある日本人が出ていたと話題になっていたPaan Singh Tomar (2012)は、既に別の方から回答として情報をシェアされていますが、Irrfan Khan が主演している映画のことですね。

2)そして、『Rangoon』のロケ現場でクルーの一人が来ていたTシャツの『e』の文字のこと、ウルドゥ―語&ペルシア語を学んだことのあるShaheenも、ポポッポーさんのご意見のに賛成です。おしゃれにエザーフェ風にしたんだと思いますよ!

https://twitter.com/KanedaAyaka/status/1264687225641590785

3)また、彩花さんは、トーク時にZOOMの背景として使われていたご自身でYash Raj Filmsのスタジオで撮られたお写真を、Twitterでシェアしてくださっでいますよ。

https://twitter.com/KanedaAyaka/status/1264458386575327233

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イルファン・カーン(Irrfan Khan) ロスは続く

4月29日にイルファン・カーンが逝去して2週間ほどが過ぎようとしているが、

私のように映画でしか彼を観たことにない者でも、いわゆるイルファン・カーン ロスをずっと感じているのに、近い人たちや、直接仕事をした人たちの悲しみや面影を追う気持ちはそう簡単には消えるものではないと思う。。

Irrfan Khanの長男のBabilが昨日の5/10にもまた生前の父、Irrfanの写真をInstagramに上げていた。

FilmfareにIrrfanとPIKUで共演したディーピカー・パードゥコーンが追悼の意味も込めたInstagramの投稿に関してこのような記事があった。

Video : Deepika Padukone remembers late actor Irrfan Khan

https://www.filmfare.com/news/bollywood/video-deepikapadukone-remembers-late-actor-irrfan-khan-40743.html

・この記事ではPIKUの撮影現場での合間にイルファーン・カーンとテニスを楽しむディーピカー・パードゥコーンの動画や、同じくPIKUに出演のアミターブ・バッチャンが、撮影現場での、ディーピカ―、イルファーンとの待ち時間での3人のショットを想い出としてインスタに挙げている写真が紹介されている。

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please come back!💔 #irrfankhan

Deepika Padukone(@deepikapadukone)がシェアした投稿 –

PIKU のMaking 動画

Yahooニュースのコラムでもイルファン・カーン死をきっかけに、過去の日本での公開作、『めぐり逢わせのお弁当』を再度見て、彼の抑えた演技により、人間関係の情緒が味わえると評価されていた。

【コラム 映画再見】2 静かなコミュニケーションが癒してくれる インド映画『めぐり逢わせのお弁当』

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200510-00000003-ovo-life

こうした記事は削除されることもあるので、念のためまとめを加えておきます。

<記事まとめ>

・インドのみならず、日本ではNHKのドラマ「東京裁判」でのインドのパール判事役、ハリウッドでも『スラムドッグ$ミリオネア』や『アメイジング・スパイダーマン』、『インフェルノ』などに出演して活躍していたイルファーン・カーン、『めぐり逢わせのお弁当』の抑えた演技に着目し、それにより人間関係の情緒が味わえるとしている。

・弁当の配達人と手書きの手紙、というアナログな時間の流れ方が、この映画の中で癒やしの役割を担っているのだろう。

・イルファーン・カーンの追悼と、今の外出自粛で人と実際に直に顔を合わせて会えない孤独で厳しい日々の中、心のワクチンになると思われるこの映画の鑑賞を薦めている。

下記のイルファン・カーンの最後の動画とされるVideoのYoutubeリンクも貼っておく。
Irrfan Khan’s last video before his death | Irfan khan last video | Irfan khan | irfan khan death

これを見ると、本当に亡くなったとはなんだか思えない。とても残念。

イルファーン・カーンロスは、世界中の多くの人達の中でまだまだ続く。