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【インド Talk Relay参加レポート】5/23(土) 金田彩花(かねだ・あやか)氏 「インド映画撮影クルー奮闘記~エンターテインメントでつながる日本とインド~」

先日、Shaheenのこのサイトで、ヒンディー映画『ラングーン』の日本人俳優のキャスティングやコーディネーションを担当された、インド在住の金田彩花(かねだ・あやか)さんのことをご紹介しましたが、先日、金田彩花さんご出演のZOOMライブイベントに参加しましたのでここにレポートいたしますね!

このイベントは、5月12日に急遽、発表されたイベントで、私はTwitterからの情報で知って早速申し込みました。インド絡みの新企画、せっかくだから全部参加しちゃおう!と実は、私はこのシリーズ6回、すべて参加しました!!!

http://all-about-africa.com/talk-relay-india/  http://all-about-africa.com/talk-relay-india/#Talk_Relay

「インドTalk Relay 僕の私の愛しいインド~偏愛~」

<講師とテーマ>
★5/16(土)21:00~22:30
アンジャリ/八尋美樹(やひろ・みき)氏
「インドの楽しい歩きかた – 変わりゆくインド・変わらないインド・まだまだ知らない魅惑のインド」
★5/17(日)21:00~22:30
三井昌志(みつい・まさし)氏
「バイクで旅する「渋イケメンの国」インド – 写真と動画で振り返る7度目のインド一周」
★5/23(土)21:00~22:30
金田彩花(かねだ・あやか)氏
「インド映画撮影クルー奮闘記~エンターテインメントでつながる日本とインド~」
★5/24(日)21:00~22:30
横沢由佳(よこざわ・ゆか)氏
「旅して恋してジャングル暮らし」
★5/30(土)21:00~22:30
松岡宏大(まつおかこうだい)氏
「インド民藝の世界」『持ち帰りたいインド(誠文堂新光社)』などを手がける編集者/写真家による「モノ」から見えるインドの歴史。本物の骨董品登場!
★5/31(日)21:00~22:30
マサラワーラー 鹿島信治(かしま・しんじ)氏/ 武田尋善(たけだひろよし)氏
「おしゃべりクッキング - 今夜のインド飲みはこれつくろう」

この講師の皆さまの中で、私が今回参加報告として紹介するのは!5月23日(土)の講師、金田彩花(かねだ・あやか)さん( インド現地採用&インド映画コーディネーター)のTalkです!(ここから先は、勝手ながら彩花さんと書かせていただきます♪)

私、Shaheenは、ヒンディー語のいわゆるボリウッド映画の大ファンで、1990年代半ばくらいから、ずっとボリウッド映画を見続け、数多く鑑賞してきているので、撮影現場のお話が聴けるということで、とても楽しみにしていました!

金田彩花さんプロフィール】 現在デリー在住で、インド在住歴4年。日系のイベント制作会社で現地採用として働きながら、それとは別に、フリーランスとしてインド映画への日本人俳優のキャスティングやコーディネーションの仕事を請け負う。たまにイベントのMCやナレーター(1例)も務めているとのこと。インドと日本をもっとエンターテインメント分野で繋げていくことをミッションに日々奮闘中。
ボリウッド映画「Rangoon」(imdb)(Netflix視聴ページ)やAmazon PrimeシリーズKabir Khan監督 (←バジュランギ―おじさんと、小さな迷子 の監督)の作品「The Forgotten Army」(Amazon Prime Video)の日本人のキャスティング&現地コーディネートを行う★

公式ブログ:https://ayakanei3.com Twitter: KanedaAyaka

【彩花さんのRelay Talkのご紹介】

まずは、彩花さんの『自己紹介】から。インドへの出会いと、インドの映画の仕事に就くことができるようになるまでのお話。(※彩花さんの公式ブログにもプロフィールが詳しく載っていますので上述の彩花さんの公式ブログの自己紹介ページもどうぞご参照くださいね。)

インドとの出会いについては、就職活動後の11年前の2009年。社会人として働き始める前にバックパッカーとして旅した時に東南アジアとと共にインドをインドを訪れたのが最初だったとのこと。その時は『なんか変な国』『掴みどころがないな』『よくわからないからもっと知りたいのでまた来たいなと思った』という印象だったそうです。行ってすぐにすごく好きっていう感じになった訳ではなかったそうです。私としては、彩花さんは行ってすぐもう住みたいって思われたと想像していたので意外でした!

彩花さんの社会人としての最初のお仕事は、NHKワールドの下請けの番組制作会社のADとして働いていたとのこと。番組制作会社にしては、休暇を取りやすい環境にあったので、夏休みを利用してインドにまた行ってみたそうです。しかし、『やっぱり変な国』『よくわからない国』という印象だったそうです。

しかし、ADの仕事を辞められてからは、裏方でなく、表に出たいと思って、女優をめざしたり、女優の世界は厳しくてなかなか売れないので、お笑い芸人をしたりといったことをされていたというユニークなご経歴。そして、彩花さんは売れるために模索する中でなぜか「インドキャラ」で売り出す決心をすることに!今回のトークリレーの司会のAnjaliさんもおっしゃってましたが、目の付け所が、ニッチですね~。その頃、ボリウッドダンスを習ったり、ナマステインディアに出演したり、日本語字幕でのボリウッド映画を観だしたりしてどんどんとインドにハマりだしたとか。

そして、さらに、インドの発信者としてさらにインドをもっとよく知るために2度、3度とインドに行かれたそうです。その中で、インドにてインド人やインド在住の方など色々な方に出会われる中で、新しい価値観が彩花さんの中に生まれ、「インドに住む&働くのもいいかも」という発想が生まれたとか!

その頃、女優になることに行き詰ってもいて、日本に住んでいると一度決めたことはやり遂げないといけないというところがあるけれど、インドだと5分前に決めたことを簡単に変えたり、皆、人間らしくて楽しそうにインド人は暮らしているのがいいな~と思い、自分もインドに住めば、もっと生きやすくなるかな~と思ったとのこと。

Shaheenは、パキスタンやインドが好きでも、なかなか現地で住んだり働こうというところもまでの決断力や行動力がなかったので、若い世代の彩花さんの、この発想と決断力・行動力が本当にすばらしいと思いました。今回私のこのサイトで彩花さんのTalkを最初に紹介しようと思ったのも、Shaheenがボリウッド映画好きということだけでなく、そういう決断力と行動力が素敵だなと思ったからでもあります!

まずはインターンシップからインド暮らしを開始されて、インターンシップにてインドに半年住んで働いたおられたときに、早速、彩花さんとボリウッド映画とのご縁が!!!ラッキーですね。偶然にも、いっしょに住んでいた、今や彩花さんの大親友である当時住まいをシェアしていた日本人女性が働いている会社に、ボリウッド映画の案件が来たんだそうです。その案件と言うのが、ヒンディー語/ボリウッド映画の「ラングーン」(カンガナー・ラーナーウト、シャーヒド・カプール、サイフ・アリ・カーン出演)の日本人のスタントマンを日本から連れてきてキャスティングしてインド映画に出演してもらうためのコーディネーションをするお仕事。その親友の女性の方は他のお仕事で忙しく対応できないとのことで、彩花さんが代わって対応するチャンスが回ってきたのです。この親友の方の後押しもあり、代わって彩花さんは、翌日その案件を持っているインド人社長のところに会いに行って、かつてのADの経験やらを売り込んで『テレビでも働いていたし、私しか適任者はいませんよ~』と、強くやりたい気持ちをアピールしてこのコーディネーションのこのお仕事ゲット!

この経験が大きなきっかけとなり、彩花さんは、『正式にインドに住もう!』『こういう仕事をもっとできるように活動しよう』と思い、インドに住むことにしたとのこと!!!

そのロケ撮影の経験を通して、インド人のADやキャスティングディレクターと仲良くなって、電話番号やメールなど交換したことで、彩花さんの連絡先が個人情報保護などそっちのけで、皆に渡るようになり、ボリウッド映画、インドの作品での日本人キャスティングが必要な時に、彩花さんにインド人から結構、声がかかるようになったそうです。

私が彩花さんのことを知るようになったのも、Twitterでしばしばインド映画での日本人のキャスティングに関わる募集についてTweetしておられたからなのですよ!

しかし、ご苦労もあって、なかなか要望に合うキャストがみつからなかったりもするそうです。そういうこともあったけれど、その後には、Amazon PrimeシリーズKabir Khan監督(←バジュランギ―おじさんと、小さな迷子 の監督) 作品「The Forgotten Army」で、の日本人俳優、北野恒安さんのキャスティングとコーディネーションを担当するという経験もされました。

次はインド映画の基礎知識のお話でした(インドにはヒンディー語、タミル語、テルグ語など言語ごとに映画が作られそれぞれの映画界があることんなども含めて)。彩花さんのお話のここでのポイントは、『インド映画はすごい!!!』ということ。様々な統計資料を使ったり、インド人が世界でも人気というエピソードなどを通して、それを皆さんに伝えられました。

そして、そのお話の後に、長年のボリウッド映画のファンとして、現場の生の体験談を聴けるという意味で、Shaheenが一番楽しみにしていた、『インド映画のオーディション』『インド映画の撮影現場』のお話が聴けました。

インド映画のオーディション』については、まずは、彩花さんのところに、キャスティングディレクターやADから連絡が届き、撮影予定映画の概要、日本人のキャストとして求める性別、役柄の情報が入ると、まずは条件に合いそうな人探しをするそうで。良さそうなキャストについてプロダクションに送るのは、次のようなものだそうです。1.プロフィール写真(バストアップと全身写真)2.自己紹介(セルフテスト)動画。3.作品のスクリプトの一部を実際に読んだビデオ

そして、それらを観た監督やプロダクションが気に入ると決定となるとのこと。そして、希望に合うキャストが決まればギャラやスケジュールなどの詳細を決め、必ず詳細な条件を書いた契約書を作成して、契約を結ぶそうです。後々のトラブルや後々の不利な変更を避けるためにもこの契約書締結と、さらには前金も必須だそうです。

「The Forgotten Army」の日本人キャスティングの際は、実在した「マレーの虎」の異名で知られる日本の陸軍軍人で最終階級は陸軍大将『山下奉文(やましたともゆき)』

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: YamashitaTomoyuki.jpg

(その他:参考1参考2参考3・・・Shaheenはよく知らなかったので、その他も調べました。)に似た日本人を探してほしいという要望があったそうです。そして、元々の彩花さんのキャリアを生かして彩花さんが日本でお世話になっていた演出家さんの伝手を辿って見つけ出したのが北野恒安(きたのつねやす)さん。

しかしながら、この北野さんのような例は稀で、日本人のインド映画への需要自体はそれほどはないそうです。日本人キャスティングの需要があるとすれば、実話に基づく話や、他にはドキュメンタリー映画での需要はあり、英語が出来て、(急な要請に答えられる点で)インドに住んでる日本人にはチャンスがあるそうですよ。(Shaheen注:『The Forgotten Army』のストーリー(Amazon Prime Videoのリンク):スリンダー・ソディと彼が率いる勇敢な舞台を描いた壮大な物語。スリンダー・ソディをはじめとして、インド国民軍の男女の兵士たちは、インド独立のため果敢に他アt買った。第二次世界大戦中、シンガポールの戦いで英国軍は日本軍に敗れた。それをきっかけにインド国民軍が誕生に、後にカリスマ的指導者であるスバス・チャンドラ・ボースに率いられる。)

さらには、『インド映画の撮影現場』のお話が聴けました。ボリウッド映画のRangoon(2017)(日本語字幕で観れるNetflixのRangoonのリンクはこちら)は、イギリスの植民地だった第二次世界大戦の時代のインドを舞台に、インド人としてイギリス人として戦わなければならない状況の中で、(日本軍の支援によって設けられ、日本軍と同盟を組んで活動した)インド国民軍(INA=イギリスの植民地支配から独立するため、秘密裏に結成されたインド解放を目指す軍)をテーマとして扱った映画であると紹介がありました。続けて、予告編のLong Versionに戦闘シーンに日本人がたくさん出演している様子が流されました。(Shaheen追記:映画Rangoonのストーリー 第二次世界大戦中のビルマ国境。慰問で戦地を訪れた人気女優。彼女を愛する妻子ある映画製作者。護衛を任された兵士。戦場を舞台にする3人の運命が複雑に絡み合う。)

予告編のShort Version(Shaheenはネット上で、この時紹介されたShort Versionリンクは見つけられませんでした)で、日本人の俳優さんとスタントマンの方が出演して日本語を使っているシーンがありますが、他のボリウッド映画と比較しても類を見ないくらいたくさん日本語が使われている映画ではないかとのこと。リアリティーを追求した監督のこだわりをここにも、垣間見ることができました。

インパール作戦の時代を扱っており、撮影現場は、リアリティを出すためにジャングルが多かったそうです。元々はミャンマーで撮影をしたかったけれども許可が下りず、インドの東の方にあるアルナーチャル・プラデーシュ州で撮影されたそうです。(Shaheen注※インド北東部に位置するアルナチャール・プラデーシュ州は、ブータン、中国、、ミャンマーと国境を接しており、90年代までは外国人には解放されていなかった。今でも30以上(細分化すると100近く)の少数民族が生活を営んでいる。入域許可を取得しないと入ることはできない。)

「ボリウッド映画の撮影だから!」とごり押しをして、頼み込んで入国許可書を取ったそうです。撮影現場まで行くのはとても大変で、日本からのスタントマンの方々は日本からは成田からデリー空港まで飛行機で移動した後、さらに飛行機でアッサムに3時間くらい+車で2時間+筏のようなあるいはゴムボートのような船で1.5時間+車と、途中ガードレールもない、また、谷底に落ちるかもしれないような危険な道を通りながら、彩花さんは日本人のキャストやスタントマンが不安にならないように時に、心遣をしつつアテンドしで、ロケ地までたどりついたという、実際に現地に行った人でしかお聴きできないようなお話が聴け、ボリウッドだけでなく映画全般が中学生のころからずっと大好きな私としてはとても興味深かったです。

現地ロケの撮影現場にはトイレもなく、カンガナー・ラーナーウトのようなボリウッドの大女優でさえもそのどこでもトイレと言った状況に対応していたそうです。

ジャングルでの撮影だったのに、ボリウッドの撮影では、撮影クルーはなんと!総勢300名ほども。また、インド社会では仕事の役割が細分化していますが、インドの映画の撮影においてもそれは同様に反映されていて、撮影クルーにおいても役割/仕事が細分化されているのが印象的だったそうです。メインのインド人のクルー、例えば監督、カメラマン、アクションダイレクター、CG担当などのほか、ヒンディー語ペラペラのイギリス人のメイクさん、イギリス人役のポーランドのスタントマン、日本人の8人のスタントマンとそのコーディネートをした日本人の彩花さんといったように、クルーは細分化した役割且つインターナショナルなメンバーで構成されていたそうです。さらには撮影のスタッフの食事を支える、シェフの他、特に日本ではADがやるような雑用をしたりする『スポットダダ(スポットボーイ)』には、インドらしさを感じたそうです。スタントマンは日本人の他にも、日本人に顔が似ていることから現地アルナーチャル・プラデーシュ州の地元の人達をスタントマンのエクストラとして動員。

撮影ロケ現場ではVanity Bus(ヴァニティバスという)豪華なバスが控室となっており、ベッド、テレビ、冷蔵庫、シャワー、トイレなどがホテルのように装備されていたそうです。

「The Forgotten Army」の撮影は、有名なYash Raj Filmsのスタジオ(ムンバイの空港の近くにあり、Yash Raj Filmスタジオには、撮影関係者以外、通常は一般の人が入ることができない)を使用したが、その控室はとても高級感ある豪華な設備だったとのことで、彩花さんが撮られた写真を見せていただきました。

次には、撮影時のお食事のお話がありました。やはりカレーでしたが、日本人のスタントマンの方々にとっては、インド人テイストで辛すぎるということで、食事の面では馴染めないことがあったようです。ボリウッドの撮影現場では、ベジ、ノンベジの両方が準備されていたとのこと。Yash Raj Filmsのロゴ入りの食器や、ナプキンなどヒンディー映画ファンにはうらやまし過ぎる、お写真の紹介もありましたよ。

また、ヒンディー語のせりふは、台本にはデーヴァナーガリー文字ではなくアルファベット表記だというお話もありました。

インドと日本の映画業界の違いとして彩花さんが感じられたのは、かつての日本の映画界のように、俳優・女優が強いという、スター文化が根強く残っているということ。私など、人間が古いというのもあり、日本でもまだ俳優・女優が強いスター文化があるのかな?!と思っていたのですが、日本で女優をめざしていた彩花さんがそうおっしゃっているので、日本ではもはや昔とは違うのですね。

インドの撮影現場の技術においては、2016年の撮影当時、日本でひと昔前に戦闘シーンで使っていたようなタイヤを焼いて黒煙を出す手法を使っている一方で、最先端の大きなドローンをその横で使っているという新旧まじりあったインドの文化(変わりゆくインドと変わらないインド)の一端を垣間見た思いがしたそうです。

その他インドらしいエピソードとして、日本人スタントマンたちの体形のサイズを事前に送っていたのに、実際にはその場にミシンで裁縫するおじさんたちが数名居てその場で採寸してその場で軍服衣装を作ったエピソード事前にプロフィール写真や動画を送っていたのに、インド人のキャスティングディレクターが、北野恒安さんの風貌について、きちんと確認していなかったためにその場で慌てて、現地のメイクさんなどがそれに対して対応しなければいけなかったあるエピソード(敢えてここでは詳しく書きませんが、それでもなんとかしてしまうインド人スタッフと我慢強い北野さんに感服しました)といった、他ではなかなか聞けない撮影現場におられたからこそわかる、面白いインドのエピソードも聴けました。

インド人の考える日本人イメージについてのエピソードでは、映画『Rangoon』の中の、あるシーンのセリフの中に出てくる「日本人兵士のヒロミチの家でお母さんが用意して待っててくれている」食べ物について、日本人としては普通予想もつかないような突拍子もない物が『日本人のソウルフード』として、インドの女性ADさんから出てきた話は笑えました。日本や日本人のことはインドでは一般的にはあまりよく理解されていないってことをここでも垣間見ました。登場人物の日本人兵士、ヒロミチ役の日本人俳優、川口 覚さんや彩花さんが、日本人の代表として考え、機転を利かせて、ストーリーのヒロミチの設定上も、日本人としても、違和感ない食べ物に変えて、その場で修正していただけたことは日本人として、感謝したいと思いましたよ。どのようなセリフだったかというのは、ぜひ、Netflixの映画「Rangoon」(日本語字幕付き)で詳しくご覧ください。

その場にいたキャストやスタッフしかわからない貴重エピソードとご苦労されたお話が聴けました。

そして最後のまとめとして、彩花さんがめざしたいこととして、「エンターテイメントがつなぐ日本とインド」ということで、インドは日本のことをまだ知らないし、日本はインドの事をほどんど知らない中、「インドと日本がエンタメ分野で繋がっていければもっとお互いの理解が深まる」というお話をされました。今後、エンタメ分野で日本とインドの橋渡しをする役割に携わっていきたいという、彩花さんの熱い想いが伝わりました。

また、インド映画を観ることで、インドの知らなかった部分ついてが見え、学ぶことができるので、ぜひインド映画を観てほしいということでお話を締められました。

【彩花さんのTalkへのShaheenの感想】

まずは、この感想を書くにあたっての、私、Shaheenのボリウッド映画に関する背景と経験についてご紹介します。私は、1990年半ばにパキスタンでShah Rukh Khanを知り(パキスタンでもShah Rukh Khanは大人気です)、Shah Rukh Khanにファンになったことから、今に至るまで、インド・ヒンディー語の映画/ボリウッド映画の大ファンで、その頃から今まで長年、数多くのヒンディー語の映画/ボリウッド映画を観続けています。実は、20年ほど前にボリウッドスターのステージショウの世界ツアー、Shah Rukh Khan率いるチーム(他にJuhi Chawla、Sushmita Sen、 Sanjay Dutt、Namrata Shirodkar、Johnny Leverなど)による、”Wanted Live”動画1動画2動画3動画4)のチケットを個人的に買って観に行った際、アメリカのダラス、ロスやマレーシアのペナンで、Shaheenは何もコネはなかったのにも関わらず、奇跡的にShah Rukh KhanやJuhi Chawlanに空港や楽屋にて直にパーソナルな形で会ってお話しさせていただく機会があったり(かつてShaheenのホームページにいきさつをアップしていました)、その他、映画祭や取材的な形で何人かのボリウッド映画スターや監督やディレクターなど映画人にお会いする機会はあったりもしました。しかしながら、ロケやスタジオでのボリウッド映画の撮影を直に観たことはないのです。かつて、日本の大企業のインド駐在員の奥様グループがMumbai Film Cityを、企業絡みのコネか何かでで何度か訪れられていたのは知っています(その駐在員の奥様とShaheenは知り合いだったので、Shah Rukh KhanにShaheenからのファンレターをその方経由で直接渡していただきました)。

今回の彩花さんのように、日本人が、映画撮影隊のスタッフの一員として、ロケ地やスタジオに同行してボリウッド映画作りに携わられているというのは、他にもあるのかもしれませんが、非常にレアなケースだと思います(ダンサーとしてボリウッド映画に出演していらした方はかつていらっしゃったと思います)。

今回の彩花さんのTalkにおいて、日本人としてボリウッドの映画作りに関わる日本人キャスティング・コーディネーターというスタッフの一員と言う立場で、貴重なキャスティングや契約の話、ロケ現場のお話がお聴き出来て、長年のボリウッド映画ファンであるShaheenとしても、ワクワクしてとっても気分が上がりました!!!彩花さん、ご経験をシェアしていただきありがとうございます。

最後のまとめでお話しされていた『「エンターテイメントがつなぐ日本とインド」ということで、インドは日本のことをまだ知らないし、日本はインドの事をほどんど知らない中、「インドと日本がエンタメ分野で繋がっていければもっとお互いの理解が深まる」というお話を彩花さんがされていましたが、『今後、エンタメ分野で日本とインドの橋渡しをする役割となる仕事に携わっていきたい』という彩花さんの決意と行動力、本当に素晴らしいと思いました。彩花さんのように、若い世代の人達が、次々とインドに出て行って、現地に住んで、仕事も得て、さまざまな形で、インドと日本の橋渡し的な役割で活躍される姿はとても逞しく思います。彩花さんの活動をShaheenも今後、陰ながら心から応援していきたいと思います。

ぜひまた、今後のインドの映画界での経験も、日本に居る私たちにシェアしてくださると嬉しいです。

今回のTalk Relayで、彩花さんの貴重なお話を聴く機会を作ってくださったMasayaさんや、Anjaliさん、関係者の皆様にも感謝いたします!

※なお、この参加報告記事をShaheenが書くにあたっては、彩花さんご本人に許可をいただいております。

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1)Shaheen注:ZOOM Talk Live中にチャット欄で、ある参加者の方が、違和感ある日本人が出ていたと話題になっていたPaan Singh Tomar (2012)は、既に別の方から回答として情報をシェアされていますが、Irrfan Khan が主演している映画のことですね。

2)そして、『Rangoon』のロケ現場でクルーの一人が来ていたTシャツの『e』の文字のこと、ウルドゥ―語&ペルシア語を学んだことのあるShaheenも、ポポッポーさんのご意見のに賛成です。おしゃれにエザーフェ風にしたんだと思いますよ!

https://twitter.com/KanedaAyaka/status/1264687225641590785

3)また、彩花さんは、トーク時にZOOMの背景として使われていたご自身でYash Raj Filmsのスタジオで撮られたお写真を、Twitterでシェアしてくださっでいますよ。

https://twitter.com/KanedaAyaka/status/1264458386575327233

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めぐり逢わせのお弁当の同時再生会@Twitter

ノリゾウనొరి AISHITEMASU さんの呼びかけで5/6に 

めぐり逢わせのお弁当」の同時再生会@Twitter

が開催されました。下記がその呼びかけです。

https://twitter.com/baahunoli/status/1257208731898527745

それぞれ手持ちのDVDや下記のような配信サービスを利用して

【めぐり逢わせのお弁当】の動画を無料フルで視聴できる方法と配信サービス紹介!

https://doga.hikakujoho.com/library/00004433.html

2020年5月5日の20時からそれぞれが一斉に再生を開始してTwitter上で

#WeLoveIrrfanForever

#Lunchbox

#IrrfanKhan

タグを入れて、ツッコミや感想を入れながら見るという鑑賞会です。

こちらは先日他界したイルファーン・カーン(Irrfan Khan)を偲んでのものではありましたが、

ナワーズディン・シッディ―キー(Nawazuddin Siddiqui)も出演しており、両方のファンであること、

私がこれまでの人生で見てきているインド映画に限らずすべての映画の中でトップ10に入る作品でもあり、このようなこれまでこのような皆で同時に再生を開始して、それぞれが再生の動画にコメントを入れるようなイベントは初めてだったので思い切って参加してみました。

こういう新しい試みにもどんどんチャレンジして世の中の変化にも乗っていく必要があると思いましたし、皆さんがどんな感想を持たれるのかも知りたかったからです。

こういうことを企画して、すぐに実行する実行力すばらしい!

ノリゾウనొరి AISHITEMASU さんにはお会いしたこともないし、それまで何の絡みもなかったけれど、一言ご挨拶して参加させていただいた。

ノリゾウనొరి AISHITEMASU さんは本来的にはテルグ語映画のファンの方のようですけれど、何語映画のファンとか関係なく、こうした素敵な企画を開いてくださったことに敬意と感謝の意を表したい。改めてありがとうございました!

イルファーン・カーンも日本でこうしたイベントがネット上で開かれたことを驚きつつも天国でよろこんでいることだろうと思う。

まあ、ちょっと失敗したのは、

#WeLoveIrrfanForever

#Lunchbox

の二つをハッシュタグを入れないといけないので、半分過ぎまで

#WeLoveIrrfanForever

のハッシュタグしか入れてなかった。途中で気が付いて二つのハッシュタグを入れてツイートした。

やはり、皆も同じ考えでしたが、この映画の中で一番心に残るセリフが

「人は時々間違えた電車でも正しい場所に着く”いい言葉」

かなと。名言、名セリフ

ナワーズディン・シッディ―キーが、通勤電車の中で野菜を切ってるシーン印象的。

Twitterのハッシュタグでの皆のツイートでも同じ

後は、ナワーズディン・シッディ―キー演じるShaikhが結婚式のシーンで着ているときと、サージャン役のイルファーン・カーンの参列の時のキメテルファッションが渋かっこよいっていうのも私も思ってたけど、皆Twitter上でもそうコメントしていた。

★以下は、ネタバレありなので、未見の人は読まないでください★

観た後で読んでください。

サージャン役のイルファーン・カーンが、イラに会いに行くしたくをしているときに、いわゆる自分に感じた加齢臭や席を電車の中で譲られたとかいうところから老いを感じてイラに会うのをためらうシーン

待ち合わせ場所でサージャンが、イラに会いに行かずに近くで見つめていて、イラはサージャンを探すシーン

すごく切ない。

そして、イラは結婚の証である、マンガルスートラを売って娘を連れてブーターンに移り住む資金とする

彼女が夫に見切りをつけようとしたのは、実夫が亡くなった時の実母の言葉が背中を押した一因でもあるね。

サージャンとイラは最後はすれ違い、会えない。

サージャンは戻ってきた。イラは本当にブータンに行ったのかはわからない。

余韻の残るラストシーン。あとは観た人の想像に任せる終わり方。

そこもいい。

The Lunchbok – Exchanged letters 手紙の交換シーンを一つにまとめた動画

実は日本で公開されたときのチラシやポスターは、イルファーン・カーンがこんな風に下になっていた。役者としての知名度はキャリアはあきらかにイラ役のNimrat Kaurより上だけど、、、。日本の配給会社の人は知ってか知らずかわからないけど。

 

インドやその他海外ではイルファーン・カーンの方が上のポスターやDVDのカバー写真だった


他のDVDやポスター写真も記録として貼っておきます。

imdbのLunch Boxの情報リンクも貼っておきます。

https://www.imdb.com/title/tt2350496/

イルファン・カーンは本当に素晴らしい、味のある演技の出来る俳優さんだったのに53歳で逝去とはもったいないことである。

イルファーン・カーンはOne and Onlyだけど

で同じような演技派のインドのボリウッドスターで、同じような流れで言うと

Nawazddin Sidiqquiやもう少し若いところで言うと、Ayushmann KhurranaやRajkummar Rao、Vicky Kaushalあたりが今後、さらなる活躍が期待される演技派の俳優として期待している。

イルファーンはインドやボリウッドの枠を超えてハリウッドでも活躍したというところはインドの枠を超えて活躍し、功績を残すということ絶対に必要と言うことを強調するわけでもないけれどなかなかこのようなボリウッド映画界と世界を橋渡しできるような同じような俳優は今後もインドからは稀かもしれない。そこのところもイルファーンがスペシャルなところだった。

これからのイルファーンのさらに円熟した演技が観たかった。

本当に残念。ご家族の方々にも哀悼の意を表したい。奥様も辛いだろうけど乗り越えて、2人の息子さんたちも立派に育ってほしい。

そして、

参考までに下記の動画も貼っておきます。

映画の中で電車のこどもたちが歌っていたのはアーミル・カーンとカリシュマー・カプール主演の Raja Hindustani からのpardesi pardesi jana nahi

映画の中でイラが聴きたがった「Saajan」の元歌は下記の歌

Sanjay DuttとMadhuri Dixit 主演のSaajanから

Mera Dil Bhi Kitna Pagal Hai (HD) | Madhuri Dixit | Sanjay Dutt | Saajan…

The Lunchbox I Husband’s Affair I Movie Scene I

https://wasuian.com/SHOP/80303.html?gclid=Cj0KCQjwhtT1BRCiARIsAGlY51JV6S0udt2wZ7CkEXCF_zt7ISIabFky45TXojaGY0MSN7xI8hrjRQEaAg2pEALw_wcB

The Lunchbox I Train mein Touching I Movie Scene I