人間文化研究機構(NIHU)プログラム・イスラーム地域研究では、
来る4月25日(土)、早稲田大学井深大記念ホールにおいて大学共同
利用機関法人・人間文化研究機構との共催で、
公開講演会・シンポジウム 「苦悩する中東」を開催。
日時: 2015年4月25日(土)13:00~17:00(開場12:30)
会場: 早稲田大学井深大記念ホール
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-20-14 早稲田大学総合学術情報センター1階
※ 早稲田大学中央図書館と同じ場所。 http://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
交通アクセス:
高田馬場駅より早大正門行きバス 西早稲田下車 徒歩3分
地下鉄東西線 早稲田駅より 徒歩10分、都電荒川線 早稲田駅より 徒歩2分
お申し込み方法: 入場無料、事前登録不要
主催: 人間文化研究機構 / 人間文化研究機構(NIHU)プログラム イスラーム地域研究
共催: 日本中東学会/早稲田大学イスラーム地域研究機構、後援: 文部科学省
プログラム:
講演1 「苦悩するアラブ」
酒井啓子(千葉大学法政経学部教授)
講演2 「苦悩するイラン」
桜井啓子(早稲田大学国際学術院教授)
講演3 「苦悩するトルコ」
澤江史子(上智大学総合グローバル学部准教授)
パネルディスカッション
司会 福田安志(早稲田大学イスラーム地域研究機構研究院教授)
パネリスト
末近浩太(立命館大学国際関係学部教授)
錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授)
ホサム・ダルウィッシュ(日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員)
酒井啓子(千葉大学法政経学部教授)
桜井啓子(早稲田大学国際学術院教授)
澤江史子(上智大学総合グローバル学部准教授)
下記ウェブサイトより本講演会・シンポジウムのフライヤーをダウンロードすることができます。
http://www.kikou.waseda.ac.jp/ias/research/nihu2.php?id=987
主旨:
中東が抱える苦悩は深く、その原因は複雑です。ISIL(アイシル)あるいは
ISIS(アイシス)による日本人人質事件は、私たちに大きな衝撃を与えるとともに、
問題の深刻さを突きつけました。テレビの画面に映し出される恐怖の映像に
怯えながらも、多くの人たちがISIL/ISISに関するテレビ解説に釘付けになり、
中東への違和感を増幅させたに違いありません。
しかし、冷静に考えてみればISIL/ISISの登場に最も苦悩しているのは、
中東に暮らす人々ではないでしょうか。
中東は、長年にわたる欧米諸国の中東政策に翻弄され、不本意な課題を
突き付けられてきました。欧米との関係をめぐって国々が対立し、
民族や宗派間の均衡も崩れ、暴力への依存が高まってしまいました。
さらに、中東は、急速に進行するグローバル化のなかで、格差の拡大、
世代間の対立、ジェンダー関係の変化といった課題にも直面するなど、
政治的にも社会的にも難題を抱えています。
私たちが、現地に暮らす人々に思いを馳せることなく現象面にのみ目を
奪われ、場当たり的な対応を続ければ、中東はさらに混迷を深めることに
なります。そうなれば、パレスチナ問題の解決もISIL/ISIS問題の解決も
遠退いてしまうでしょう。
こうした状況を憂慮し、本講演会・シンポジウムでは、「苦悩する中東」を
共通主題とし、改めて中東の国々が、そしてそこで暮らす人々が抱える
問題や葛藤について考えます。
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イスラーム地域研究中心拠点事務局
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