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故・中村哲医師の理念を伝える絵本が完成

時事通信とAFPのニュースからの情報です。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050100667&g=int

https://www.afpbb.com/articles/-/328136

ペシャワール会の代表で、アフガニスタンで医療支援や砂漠の緑化に貢献し、現地の人々のために人生のほとんどを愛を持って取り組んでおられたにもかかわらず、昨年12月に銃撃を受け死亡した医師中村哲さんの理念を伝える絵本が完成したそうです。

作成に当たった現地NGO「ガフワラ」の設立者によると絵本の題名は、「カカ・ムラド」(中村のおじさん)。アフガニスタンの公用語の一つであるダリ語で書かれているそうです。

困難に立ち向かった中村医師の思いを伝えることで、子供たちを勇気づけられれば」という思いで作られたそうです。

内容は、中村さんが現地の診療所に赴任してから、地元住民の病気の原因を汚染された水にあると突き止め、住民を説得し、かんがい水路を建設する苦難の過程をまとめたもの。

絵本では、中村さんが日本の貧しかった時代があったことを伝えて住民を励ます場面を紹介し、登場人物が「中村医師は父のように、人々の貧しさや苦しみを理解してくれた」と感謝の念を娘に伝える様子が描かれているそうです。

インターネットで先行公開し、まず1250部を出版。ガフワラは今後、別の作者による中村さんの絵本も1250部出版する予定だそうです。アフガンの学校や幼稚園に無償配布することになっているとのこと。

絵本の作成には、国際協力機構(JICA)を通じて、日本の大手通販会社フェリシモ(神戸市)が資金協力したとのこと。通販のフェリシモがそのような資金協力をしている取り組みを始めて知りました。

フェリシモはほかにもアフガニスタンで下記のような支援を展開しているようです。

紛争根絶へ「一村一品」支援開始=JICA、雇用創出狙う-アフガン北部

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091400303&g=pol

・フェリシモ 地球村の基金というのがあるそうです。
『地球上のすべての地域が、自立に向けての第一歩を踏み出せるように応援したい、という思いから設立された「フェリシモ 地球村の基金」。1993年の発足以来、全国のお客さまから毎月一口100円の寄付による参加をいただき、集まった基金で、貧困からの自立、自然災害からの救済、復興への応援など、世界各地で進められている活動を支援しています。』

  → 100円基金で応援するWEBサイトはこちら

  → Yahoo!ネット募金で応援するWEBサイトはこちら

このフェリシモの地球村の基金より、アフガニスタンでは下記のほうな支援をしたこともあるようです。

みんなでプロジェクトを応援! 「アフガニスタンパルワン県における子どもの医療環境改善支援」(認定NPO法人 ジェン(JEN))

https://info.felissimo.co.jp/pr/report/entry/201410earth-post-66.html

フェリシモという企業のこうした活動は企業として社会貢献をしているということからとても素晴らしいと思いますが、同時に企業イメージの向上にも役立っていると思います。

アフガニスタンのNGOが作製した中村哲医師の絵本の表紙(ガフワラ提供の画像です)