先日このサイトでも投稿した、オンライン上映会『パドマ〜天に祈りを届ける少女〜』 +ジュレー・ラダック代表スカルマによるトークに昨日5月5日の13時より参加しました。上映時間は1時間弱ですが、その後の質疑応答も含めての終了時間は15時20分くらいでした。
https://www.julayladakh.org/copy-of
ジュレーというのは、ラダックの挨拶言葉だそうです。「こんにちは!」という意味以外にも割と万能に使える挨拶言葉だと本ドキュメンタリー映画の冒頭でも説明がありました。
上映会はZOOMでの開催でした。60名ほどの参加者がありました。
開始の30分前の12:30から事前にお知らせの合ったZOOMの接続アドレスに入ることが出来て、待機しました。
開始10分間前くらいから主催者のスカルマさんの挨拶がありました。接続に手間取っている方々を待ちながら13時ちょうどではなく、13時数分過ぎから開始。
スカルマさんのパソコン上で再生したドキュメンタリー『パドマ〜天に祈りを届ける少女〜』を画面共有して上映開始。
配信側のインターネット環境の問題もあると思いますが、静止画がつながったようなカクカクした流れで、スムーズな放映ではない映像でしたが、日本語字幕付きで最後まで観れました。
もっとスムーズに見たい場合はDVDも発売されているので
https://julayshop.stores.jp/items/5e9d5a8bcee9ea4ef2d5415a
で購入すればいいなと思いながら私は観ていましたが、オンライン上映中に、ZOOMチャットで、スムーズに観れないことに関して、発言されている方が何名かいらっしゃいました。
私としてはそのチャットのメッセージがポップアップされてくるのが日本語字幕の出ている位置と重なって少々邪魔になったので、その辺はチャットメッセージを入れていた方々にも配慮はほしかったところです。
コロナの件が落ち着いたら昨日参加した人は全員無料で大きなスクリーンでもお茶を出したりしながら観ていただけるようにしようと思うというスカルマさんの配慮にびっくり。
いやいやこうしてZOOMで見れただけでも私は十分と思っていました。
ZOOMでの映像はそれほどスムーズな再生ではありませんでしたが、このドキュメンタリー映画の内容そのものはとても良かったです。
ラダックの村住む12~13歳くらいの少女のパドマと妹のカスキットが主人公。家ではおばあちゃんと両親とひとつ屋根の下で暮らしていて、お父さんやお母さんの手伝いをしたり、おばあちゃんの髪を洗ってあげたりしているけれど、二人は村から離れて寄宿生の学校に通っている。一定期間しばし家を離れて生活もしている。学校に通っている期間のあるチベット歴の1月に、五体投地で山の方面に巡礼するゴチャックに大人たちに混じって最年少の二人の少女たちがチャレンジして最後までやり遂げるドキュメンタリー。
映画の上映後、ラダックにインターネット経由でZOOMで接続してこのドキュメンタリー映画の監督であるスタンジン・ドルジェイ Stanzin Dorjai Gya氏が質疑応答に応じてくださいました。
インドの北部のラダックでも街の方ではコロナの影響が多少あり、映画の主人公の二人を始め村の子供たちは今は学校に行けていないそうです。しかしながら、悪いことばかりではなく、学校に行けないことで両親やお年寄りからラダックの人達の暮らしに必要なことを直接学ぶ機会が増えてそれはいいことだという風にも捉えられているようです。
またコロナとは関係ないところでも、インドの競争社会に巻き込まれて、学歴偏重でラダックの伝統的な農業や畜産中心の自給自足の暮らしが長年損なわれてきていたけれど、持続可能な社会が注目されるようになって、ラダックの伝統的な生活様式に回帰するような流れもあるそうです。
初めてこのようなオンライン上映会の参加できましたが、その場所に行かなくても家にいながらにして、映画も観れて、監督が日本に来れなくてもインターネットでつながって直接質疑応答に答えてもらえました。
もし本当にもっといい映像で見たければDVDを買ったり大きな画面で観れる映画館に行けばいい訳です。この映画やこの団体を今回のZOOM上映会のお陰で知ることができて私はとても良かったと思っています。
これからはこうしたオンラインでの上映会も増えてくるかもしれません。そのためにはもっとオンライン上映環境や受け手側のインターネット環境整備も必要になってきますね。
ラダック語オンライン講座第2弾 参加者募集中!とのこと
https://www.julayladakh.org/copy-of-1
今後もこの団体の活動に注目したいと思います。